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5月26日、化学工業をコアに周辺産業を網羅する業界唯一の日刊紙である『化学工業日報』第8～9面で抗菌製品特集が組まれ、当社記事が掲載されました。

今回の抗菌特集では、抗菌加工製品の国内市場規模が1兆円を超え、その需要はさらに拡大し、グローバル化が進展すると紹介されました。業界団体である抗菌製品技術協議会（SIAA）が推進する統一認定マーク「SIAA」マークの登録製品数は、国内のみならず海外へも拡がりを見せており、現在約2,500件に達しています。国際組織化も計画されており、日本発祥である抗菌加工製品のグローバル化は着実に進んでいます。

当社の掲載記事を以下にご紹介します。

〔掲載記事〕 シナネンゼオミック　開発力高めニーズに対応　代理店網構築し海外拡大

無機系抗菌剤のパイオニアで国内唯一の専業メーカー、シナネンゼオミックは海外展開や新素材の研究開発（R&D）、さらに自社技術を活用した商品開発などを一段と加速している。R&D機能の強化、事業領域の拡大を目指し、グローバルでは海外売上比率5割の突破を戦略の柱に据える同社の多角化戦略から今期も目が離せない。

家電や建材など広範な分野に採用されている「ゼオミック」（商品名）は優れた抗菌性と安全性の両立が最大の特徴で、アンダーウエアや医療機器のほか化粧品、家電など幅広い業種の大手メーカーでの採用が相次いでいるという。またゼオミックの主要品番はFDA（米食品医薬品局）、EPA（米環境保護庁）の認可を取得ずみで欧州バイオサイド規制（BPR）への申請も完了。米国、中国、韓国、台湾、タイといった広範な地域での代理店網の構築も成長エンジンとなって海外事業は着実に拡大している。

こうした事業戦略を支えるのが充実したR&D体制である。独自の吸着技術を結集したノネナール消臭剤「ダッシュライトZU」は繊維業界で高評価を獲得。芳香族系ガスや放射性物質の吸着、金属回収など工業用吸着剤の開発、紫外線殺菌技術の研究なども精力的に行われており、きめ細かくニーズをとらえた少量多品種の製品供給や、抗菌・分析試験などを提供するワンストップサービスを海外へ広げるなど動きは活発だ。

スマホ向けの抗菌部材など、消費者に近い川下市場の商品企画などを担当する専門の部門を新設し複数の案件が進行する同社。抗菌以外の用途開拓にも本腰を入れ「機能性材料メーカー」へと変貌し始めた「抗菌のプロ」に顧客の熱い視線が注がれている。