「化学工業日報」のバイオサイド製品特集に当社の記事が掲載されました
2月17日、化学工業をコアに周辺産業を網羅する業界唯一の日刊紙である『化学工業日報』第8~9面でバイオサイド製品特集が組まれ、当社記事が掲載されました。
今回のバイオサイド特集では、バイオサイド製品の国内市場規模が1兆円を超え、業界団体である抗菌製品技術協議会(SIAA)が推進する統一認定マーク「SIAA」マークの登録製品数は、国内のみならず海外へも拡がりを見せており、現在約2,500件に達しているとの紹介がなされました。
当社の掲載記事を以下にご紹介します。
〔掲載記事〕 シナネンゼオミック 新中計策定、高機能品に力
グローバル化の推進や新規機能性材料の開発、高機能商品の創出―。無機系抗菌剤製造の大手として存在感を強めるシナネンゼオミックは、今春から着手する次期中期経営計画を見据え年初から活発に動いている。「環境と調和した抗菌文化を世界に広める。」これが業界のパイオニア、国内唯一の専業メーカーとして成長する同社を貫く経営方針だ。その抗菌のプロが新中計で新たな地平をどう切り開くのか。その戦略から目が離せない。
家電や建材など幅広い業界の大手企業に採用実績を持つ抗菌剤「ゼオミック」(商品名)は優れた抗菌効果、高い安全性を強みに家電や建材だけでなく、浄水器や日用品関連、メディカル向け(医療機器、衛生・生理用品)などの用途を中心に販売は堅調。また、東南アジアや欧州でも拡販のため化学物質規制・認可にも対応。欧州のバイオサイド製品規制(BPR)では銀系抗菌剤のトップバッターとして審査を受け、年内には認可を取得できる見通しで海外ビジネスの足取りも着実だ。
こうした事業戦略を牽引するのが充実した研究開発体制である。新製品の消臭剤「ダッシュライト」は繊維業界で高評価を獲得しシリーズは7品目まで拡充。有害ガスや放射性物質、有害金属などの除去に貢献する工業用吸着剤の開発や紫外線殺菌、殺菌用電解水の技術研究、さらにそれらの要素技術を導入した商品探索も活発だ。
多品種少量の生産体制を構築し、各種微生物試験や化学分析、規制・認可対応サービスなどもワンストップで提供できる同社。「海外売上比率50%の達成」、「新機能性材、応用商品の開発による事業領域の拡大」が基本方針という新中計の推進で、顧客の信頼はさらに厚くなりそうだ。