「化学工業日報」の抗菌製品特集に当社の記事が掲載されました
5月24日、化学工業をコアに周辺産業を網羅する業界唯一の日刊紙である『化学工業日報』第8~9面で抗菌製品特集が組まれ、当社記事が掲載されました。
今回の抗菌製品特集では、抗菌製品は医療機関や公共施設、食品工場でもその重要性が認識されて需要が加速していること、防カビや防腐などを目的とする用途も成長していること、抗菌製品技術協議会(SIAA)が推進する「SIAA」マークがエンジンとなり、抗菌製品は普及拡大していることなどが紹介されました。
抗菌製品の国内市場規模は1兆円を超えると言われ、2016年度のSIAAマーク登録製品数は約3,400となりました。マーク認証基準となる性能評価方法では「抗菌」に続き「防カビ」もISO化され、さらには「抗ウイルス」も2018年秋頃のISO承認が見込まれています。評価基準の国際化を通じて、日本発祥である「抗菌(KOHKIN)」のグローバル化は着実に進展しています。
以下、当社の掲載記事をご紹介します。
〔掲載記事〕 シナネンゼオミック アジア・欧州進出に意欲
親会社のシナネンホールディングスが今春、創業90周年を迎えたシナネンゼオミック(名古屋市)は、グローバル市場への本格進出などを柱に据えた中期経営計画を策定し、新たなビジネスモデルの創出に動き始めている。市場で競合する海外勢をリードする新製品開発にも重点を置く方針で、無機系抗菌剤メーカーとして屈指の技術力にさらに磨きがかかりそうだ。
BPR(欧州バイオサイド製品規則)の申請を他社に先駆けて行い各国の化学物質規制も相次いでクリアするなど、事業のグローバル化と向き合う真摯な姿勢は特筆だ。そして「紙おむつなどの衛生材料分野ではパウダーからマスターバッチ、スラリーまで加工部位に合わせた抗菌剤の供給体制も整えている」と現場の営業担当者も力を込める。照準はアジア、欧米。家電、日用品や食品包装、建材など幅広い分野の抗菌剤市場を掘り起こす計画が推進されている。
新製品開発でも注目の事業が次々と浮上している。例えば飲料水や加湿空調設備向けの抗菌剤。有効成分の優れた親水性などが評価されており、年内には従来品より性能アップした新製品を発売する予定だという。また消臭・吸着剤「ダッシュライト」も、従来の繊維加工だけでなく樹脂臭や溶剤臭の対策向けとして拡販し足取りは着実だ。
「紫外線殺菌や殺菌用電解水などの開発プロジェクトも始動し、高レベルの抗菌試験サービスを提供できるJNLA認定機関として抗ウイルス加工への評価体制の整備にも乗り出した」と営業担当者。抗菌剤「ゼオミック」で培った技術のポテンシャルは予想以上に高い。