抗菌コンクリート研究会第21回定時総会が開催されました
2017年08月02日ニュースリリース
2017年8月2日、有明ワシントンホテルにおいて抗菌コンクリート研究会の第21回定時総会が開催されました。
総会の冒頭、粕谷会長より「汚水処理人口普及率は約90%と下水道事業が成熟期を迎える中、新設や改築更新はあるものの市場は減少傾向と見込まれる。一方で、コンクリートの標準的な耐用年数である50年を経過した管路は約1万3千kmに及び、老朽化の進行により年間約3,300件の道路陥没が発生している。また、未普及対策での新規整備分と、敷設済み管路47万kmと併せ、50年を経過した管路には適切な維持管理が必要で、そこに大きな市場がある」と挨拶されました。
総会では、2016年度事業報告及び収支決算に関する件、2017年度事業計画(案)及び収支予算(案)に関する件が上程され、何れも承認されました。2017年度の事業計画として、抗菌コンクリートの性能データ蓄積のため下水処理場における曝露試験のサンプリング実施、日本下水道協会が推進する認定工場制度の下、抗菌コンクリート製品(Ⅱ類資器材)の認定工場の増加を図ること(現在15工場が登録済み)、日本下水道協会が主催する「第23回下水道用管路資器材研修会(中日本地区)」へ参画することが発表されました。また、2017年3月末の抗菌コンクリート製品の出荷実績は、累計20万5千トンに達したと報告されました。
総会終了後、招待講演として、サンノプコ株式会社 第2研究部 プロセスケミカルスグループ 島林グループマネジャーより、「消泡剤について」の講演を賜りました。