IBRG(国際生物劣化研究グループ)の国際会議へ参加しました
2017年11月20日ニュースリリース
2017年11月14日(火)~16日(木)、奈良春日野国際フォーラム(奈良市)で開催されたIBRG(International Biodeterioration Research Group)の秋季会議へ参加しました。IBRGでは、微生物学の専門家が半年毎に集まり、生物劣化の基本原理を研究するために試験方法の評価及び開発を行っています。日本での開催は2005年11月以来2回目となり、今回の会議では、機能性流体、塗料、防腐、プラスチック及び繊維の各グループから研究成果が報告されました。また、翌日の17日(金)には、一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)との共催でバイオフィルムをテーマとしたミニ・シンポジウムも開かれ、一般財団法人日本食品分析センター及び国立鈴鹿工業高等専門学校から、バイオフィルムの定量方法に関する研究成果が発表されました。
当社は1999年からIBRGの会議へ積極的に参加しており、日本側の観点から試験方法に対する意見や改善点などを提案しています。そして、IBRGの支援の下、当社が参画するSIAAは2002年から日本の抗菌試験方法であるJIS Z 2801を基に国際的な試験方法の開発に取り組みました。現在、その試験方法はISO 22196-2011(プラスチック及びその他の抗菌性能試験方法)として世界的に知られています。