「化学工業日報」のバイオサイド製品特集に当社の記事が掲載されました
2月26日、化学工業をコアに周辺産業を網羅する業界唯一の日刊紙である『化学工業日報』第8~9面でバイオサイド製品特集が組まれ、当社記事が掲載されました。
今回のバイオサイド特集では、バイオサイド製品は生活者等の衛生環境を維持するために欠かせない存在であり幅広い用途で使用されていること、国内市場規模が抗菌カテゴリーだけで1兆円を超え、清潔志向や感染症予防への意識が世界的に広がりをみせていること、安全性を一段と重視した製品開発を各社推進していることなどが紹介されました。
当社の掲載記事を以下にご紹介します。
〔掲載記事〕 シナネンゼオミック グローバルで新事業創出 代理店と綿密に連携
新興国では生活様式が一変し、抗菌志向も強まっている。無機系抗菌剤のパイオニアとして培った業界屈指の強力な技術基盤を成長エンジンに新事業創出に乗り出したシナネンゼオミックは、新興国市場の拡大を追い風に意欲的な世界戦略を打ち出し、海外からも注目される有力企業だ。
海外市場の開拓には現地でのきめ細かな販売体制の構築が欠かせない。同社は販売エリアや事業分野に特色を持つ複数の販売代理店を開拓し、これら企業と綿密に連携。「中国では世界的なアパレル企業向けに製品の採用が拡大し、大手建材・樹脂加工メーカーとの共同開発にも着手している」(営業担当)。また、海外での化学物質規制・認可への対応にも着手。日本の銀系抗菌剤メーカーとして初めて欧州のバイオサイド製品規制(BPR)の審査を受け、審査は最終局面に入っているようだ。
非抗菌剤(機能性材料)事業の新製品開発も見逃せない。樹脂などの基材臭から、機密性の高い空間で気になる環境臭まで対応できる高機能消臭・吸着剤「ダッシュライト」は製品ラインアップが9品番にまで拡充。樹脂加工や繊維、衛生材料、さらに建材、自動車内装材、フィルターなど幅広い分野に採用されている。
「有害ガスや放射性物質、有害金属の吸着除去などの工業用吸着剤の開発のほか、紫外線殺菌技術や自動車触媒技術、蛍光剤の研究などにも取り組んでいる」(同)。主力製品の抗菌剤「ゼオミック」は家電や建材、メディカル製品など幅広い業種の大手企業に採用され、優れた抗菌機能だけでなく豊富な安全性データも高く評価されている。ゼオミックを凌駕するようなインパクトのある機能性材料が創出できるのか。水面下で新たな事業戦略が動き出している。