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無機抗菌剤「ゼオミック」が高病原性鳥インフルエンザウイルスを不活化

2006年03月16日ニュースリリース

鳥インフルエンザウイルスH5N1型の感染力を100%不活化
安全性、持続性、耐熱性に優れた無機抗菌剤「ゼオミック」

当社製品の無機抗菌剤「ゼオミック」が中国の試験研究機関に依頼した検証結果で高病原性鳥インフルエンザウイルスを不活化することを確認しました。ゼオミックはゼオライトに銀を担持させた抗菌剤で、1983年に当社が世界で最初に製品化。一剤でウイルス、細菌、カビに同時に対応できる広範囲なスペクトルを有し、さらに安全性、持続性、耐熱性などについて優れていることが特徴です。約2年前には重傷急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスに100%の不活効果があることも確認されています。

今回の検証はH5N1型ウイルスを保存している中国農業科学院獣医研究所で実施し、鳥の発育卵を利用する「Klein-Defors法」と呼ばれる試験を行いました。
その結果、本剤は室温下10分間の接触で同ウイルスを100%不活化するという既存の抗ウイルス剤である「アマンタジン」や「タミフル」に相当する極めて高い抗ウイルス効果が確認されました。

試験はゼオミックを生理食塩水に混ぜてウイルスに室温下で10分間接触させた後、このウイルスを含む液を発育卵の胚に植え付け、その後の観察で感染が起こらないことを確認しました。
その理由については、ウイルスのエンベロープ(ウイルスの外側を覆っている脂質の二重膜)に銀イオンが吸着することでウイルスを不活化するためと考えられています。

上記効果はゼオミックそのものを使用した結果であるため、ゼオミックを用いた抗菌製品での効果ではありません。

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